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9月のおすすめ星座

9月のおすすめ星座は「いて座」と「へびつかい座」です。

「いて座」は南の中天にあります。“南斗6星”と呼ばれる6個の星が目立ち、北のおおぐま座の北斗7星と対比される星の並びです。

天の川銀河の中心はいて座の中にあり、天の川銀河の密度もこの辺りが一番大きくなっています。そのため赤色の星雲や星団が多くあります。冬至点もこの星座にあります。

 

ギリシャ神話で「いて座」は、アルテミスから狩猟を学んだケンタウロス族のケイローンが弓を引く姿で親しまれています。ケイローンは時の神・クロノスを父にもつ人物で、医術、音楽、哲学、占星術などあらゆる学問に長けていました。女神・アルテミスから狩猟の術も学びました。すぐれた人物であったため多くの人たちが教えを受けに訪れ、のちには英雄・ヘルクレスにも弓の技を教えました。しかしヘルクレスが過って放った毒矢がケイローンに当たり、彼は苦痛のため大神・ゼウスに死を願いました。その願いは聞き入れられ、彼の死を悼んで天に上げられて星座になったという話です。

「いて座」は黄道12星座の一つで、星占いでは11月23日から12月22日までの誕生日の人の星座となっています。

 

「へび・へびつかい座」は、この時期には少し西に傾いています。

へびつかいが両手に持っているへび座と合わせると全天で一番大きな星座です。

 

ギリシャ神話に登場する「へびつかい」は医術の神・エスクラピウスです。幼い時から英知に長けていました。そしてケンタウロス族の中でも一番の賢者キロンの元で医術を学び、たちまちギリシャ一番の名医となりました。死んだ人をも生き返らすほどでした。

しかし、いくら名医といっても死んだ人を再び生き返らせるということは許されません。ゼウスはエスクラピウスに稲妻を落としました。人々に惜しまれながらエスクラピウスは天に昇っていったということです。なぜ蛇を手に持っているかというと、蛇は脱皮するので不死の象徴であるとか、蛇の毒をも良薬として使うことができたから、などと説明されています。

 

9月1日20時の南の空は下図のようになります。赤い四角で囲ったところが「いて座」です。青い四角で囲ったところが「へび・へびつかい座」です。

 [和久田俊一氏製作 天体位置推算・描写ソフトウェア EphSky  により表示しています] 場所は浜松市です

 

星座盤うっちウォッチン・いて座

星座盤うっちウォッチン へび・へびつかい座

星座と星座絵を重ねています。

詳しい説明書はホームページの

「製品情報」ー「星座の分類」ー「四季の星座」ー「いて座」

                      ー「へび・へびつかい座」

を参照してください。