10月のおすすめ星座は「わし座」と「やぎ座」です。
「わし座」は夏の星座で、今の時期には南西の中天にあります。
頭を南東に向け、翼を広げています。天の川の中にあり、多くの明るい星があります。わし座の背中に位置しているのが1等星のアルタイルで、白色に輝いています。アルタイルはこと座のベガとはくちょう座のデネブとともに、夏の大三角を形成しています。
ギリシャ神話にはいくつかの神話が存在し、その1つは、「わし」は大神ゼウスが変身した姿だというものです。トロイアの王子ガニュメーデスがあまりに美しい少年なので、神の宴の給仕をさせるため、ゼウスが王子を天に連れ去る時に変身した姿だというもの。2つ目はこの時、天に連れ去るように遣わした「わし」の姿であるというものです。
「やぎ座」は黄道12星座の一つです。夏の終わりから秋の初めの頃に見られる星座です。10月下旬には南の中天より少し低い位置に見ることができます。つぶれた逆三角形のような形をしています。
ギリシャ神話ではアイギパーン(ヤギ頭のパーン)が神々と共にティーターン(古い神々)と戦った時、貝殻をホラガイのごとく吹き鳴らしました。するとティーターン達はその轟音に驚きパニックとなり、戦いに敗れてちりぢりに逃げました。
大神ゼウスはアイギパーンの戦功を称えて星座にしました。下半身が魚であるのは、魚と化して海に潜り、貝殻を手に入れた時の姿だと伝えられています。
「やぎ座」は、星占いで11月23日から12月22日までの誕生日の人の星座となっています。
10月15日20時の南の空は下図のようになります。赤い四角で囲ったところが「わし座」と「やぎ座」です。
[和久田俊一氏製作 天体位置推算・描画ソフトウェア EphSky により表示しています] 場所は浜松市です
「星座盤うっちウォッチン・わし座」
「星座盤うっちウォッチン・やぎ座」
星座と星座絵を重ねています。
詳しい説明書はホームページの
「製品情報」ー「星座の分類」ー「四季の星座」ー「わし座」
ー「やぎ座」
を参照してください。